2016夏の保養企画【2016こどもカフェプロジェクト】報告


image001たくさんの方にお気持ちを寄せていただいて会期を終えました。

ありがとうございます。

8月1日(月)~7日(日) 奈良県宇陀市大宇陀&周辺

image003

メンバー

参加者:15人(子ども11人、大人4人)
@千葉、東京、神奈川から4組の兄弟姉妹
@高学年、中学生の子どもたち8人は
H寺、T寺、Nさん家と3軒のおうちに2泊ずつ。
@お母さんと小さな子どもたち7人はOさん家に滞在しました。

スタッフ:30人(2歳~小中学生~高校生~大人)
@泊まり5人程、通い25人程で交代で。
@うち半数は原発事故を機に宇陀へ移住してきた人。

朝は10人ちょっと、昼・夜は30人で食卓を囲みました。

保養に出にくくなる小学校高学年~中学生を主な対象に自分から行きたくなるテーマのある企画としました。

指揮をとるのは高校生。移住してきた5年前からやまとのだいち(の前身~)の存在に支えられ、本企画を主催することになりました。

「あの大震災と原発事故から5年がたちました。5年という短くも長い時間。たくさんの人がたくさんの想いをもって暮らしてきました。大変な思いや辛い思いをされた方、されている方がたくさんいます。しかし、多くの人たちはそれを他人事と思い、忘れているのが現状です。保養の有効性はもちろん、保養企画を開催することによって一人でも多くの人が思い出し考えるきっかけを作りたいと思いました。私にできることは小さいし少ないけどいろんな方々の協力で大きなものとなりました。」(U.T・高3)

申込みに添えられた言葉「○○に住んでおります。放射線量は、国の基準ではもちろん基準内ですが、世界基準では高いと認識しており、5年前からできることはしたいと思ってきてます。」

日々朝6時半に起き、30分程草引きやお掃除。朝食後に宿題をする時間を1時間。21時にお布団に入る(蚊帳つき)。疲れすぎないように、企画をなるべく入れないように入れないようにと頑張りましたが結局やりたいこと満載で遊び過ぎました(^_^;)。

最初こそ大人スタッフがごはんを作りましたがどんどん子どもたちが作るようになりました(期待していました♪)。大人スタッフは余裕のある時に一品差し入れするくらい。山盛りの夏野菜を前に何つくろうかなとわくわく。こんな食べ方もおいしいねと情報交換もたっぷり。一度に2升炊くお米は中学生スタッフが毎度外で火を焚いて釜炊き。

image0071日(月)14時「あきののゆ」に順次集合。地元の子どもスタッフたちと共に温泉とプールでたっぷり遊ぶ。おやつに用意した段ボール一箱のミニトマトがあっという間になくなり人数のパワーにおそれをなす。夕食はスタッフ持ち寄り。白米2升と玄米1升はさすがに多かったようで翌朝のおにぎりとチャーハンに。H寺泊。

2日(火)AM:お庭でエプロンをべんがら染め。奈良名物三輪素麺を細いパスタにみたてバジルやトマトで冷製麺の昼食。PM:カフェを開く伊那佐郵人を下見に行く。子どもたちの手でかき氷と白玉を作りおやつに。シロップは春にやまとのだいちで作った野草酵素、スタッフが仕込んだ梅酵素、提供いただいたきれいな色のいちご酵素。夕食は子どもたちでまずは定番カレー作り。たくさんいただいている野菜から子どもたち自身が材料を選ぶ。外では五右衛門風呂を焚きながら隣で羽釜ごはん炊き。初めての子も手伝ってくれ、火をわざと消したり遊んでしまった結果ムラができた。途中の激しい夕立に傘をかけながらカレーを煮込む。モロヘイヤを使ったドレッシングのトマトサラダもおいしかった。翌々日のキャンプファイヤー盛り上げ役をお願いしたKさんがいらっしゃってあまのじゃくゲームやたまごたまごの歌で皆の心を掴んで去っていきました。H寺泊。
image011image009

image0133日(水)AM:宿泊所の移動を兼ねてハイキング。最後の94段の階段を登れば涼しいT寺。宇陀の炭でベジBBQ。室内でも囲炉裏でBBQ。PM:小さい子は大きめのビニールプールを広げてもらった。薪ひろい、カニ採り、みょうが探し、竹を伐り出して流しそうめんの設置など思い思いに過ごす。生き物に詳しい高校生男子スタッフも活躍。隅ではお母さんたちがエプロンを波縫いしながらおしゃべり。image015夕食の流しそうめん。脚立に登って延々流してくれる子たち。太い竹だったので小さな子もこぼさず食べられました。外で天ぷらも揚げて、持寄りの副菜も充実。食後はなんと外の竹にシーツをかけてスクリーンを作り映画「やかまし村の子どもたち」。T寺泊。

image0194日(木)お弁当を作って川遊びへ(東吉野)。今回もそこにある材料から献立を決めます。仕出し屋さんのようなお弁当箱があったのでお弁当屋さん気分。川遊びで疲れた子どもたち(と大人)を気づかい夕食は今日から参加の高校生男子スタッフたちがささっと作成。野菜も持参の農業高校生。それからすさまじい盛り上がりのキャンプファイヤー。T寺泊。
image017image021image023

5日(金)こどもカフェのメニューを試作してお昼ごはんに。今ある野菜と午後にたくさん届く予定の野菜を想いめぐらせながら献立作り→たくさ~ん届くと思っていたトマトがこの日は少なく当日のミネストローネは断念。松山の街並みを通り「あきののゆ」へ。いつも皆一緒だった夕食ですが今日はお母さんと小さな子たちはO家に帰り、スタッフもごく少数にして子どもたちはカフェ準備の追い込み。役割分担を決めてメニュー表を一枚ずつ作ってから寝ました。N家泊。

6日(土)こどもカフェオープン。8時から現場で仕込み。3種のクッキー(穀物珈琲・紅茶・レーズン)とカボチャケーキもぶっつけ本番で作ります。ランチ25食を出し、喫茶利用の方もいたので40人程のお客さんでしょうか。後片付けは帰りの車の順番を待つ間に床までピカピカに磨き上げました。夕食は参加のお母さんたちも作りますます多様なごはんが並びました。N家泊。
image024image025image026

7日(日)朝食後~それぞれの行程で出発。また会いたいな。来てくれてありがとう。

image029

保護者さんからのmail「一週間ものすごく貴重な体験させて頂き感謝申し上げます。(中略)お水や食べ物が安心して心配なく食べられるっていいですね!命と心の洗濯できました。奈良大好きになりました!ありがとうございました。」
image032image034image033
image031

こどもカフェプロジェクトは「奈良の学校給食を考える会」さんの9月7日の投稿「きゅうしょくカンガルー!通信NO.32号」にも食育という観点でとりあげられました。ありがとうございます。